日本盤が12月28日に発売されるスマパンの『ギッシュ』と『サイアミーズ・ドリーム』のリイシュー盤を聴いた。

なんといっても、今回のリイシューのキモは、どちらにも入っているライヴＤＶＤで、ビリーの髪の毛はフサフサ。スマパンのキャリアを考えると、とんでもない小バコでの映像で、否が応にもテンションが上がる。20代前半のダーシーの姿も眩しい。未発表曲のクオリティが高いのも、彼らのファンならば想像つくのでは。

あと、観ていて思ったのは、邦楽シーンへの影響の大きさ。あらためてこの２枚を聴いていたら、ギターの鳴らし方やアレンジ、メロディの作り方まで、今の邦楽ロック・シーンでも彼らのサウンドを継承しているバンドって本当に多い。それはニルヴァーナやパール・ジャム以上の影響力で、スマパンのサウンドの持つ“いびつさ”が日本人には非常に合うんじゃないか、そんなことも思う。

パッケージはキンキラキンの豪華版。パール・ジャムの映画のDVDも年明けにリリースされるが、20年前にタイムスリップするようなリリースが本当に多い。（古川）