DISCLOSURE

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これまで2回の来日公演が取材とぶつかり、観ることが出来なかったので、待望のライブだった。
期待通りの素晴らしいライブで大満足ではあったが、既にA級なものとして完成度が高く、ここに至るプロセスも観たかった。結局は見逃した悔しさは変わらなかった(笑)
彼らの音にもライブにも共通する特徴は、微妙な抑制感だ。こうしたデジタル表現は常に過剰に走る傾向がある。特にライブは照明も映像も過剰になりがちだ。セットと違いデジタル映像に限界はない。刺激的であろうとすればどこまでも行ける。
しかし彼らには過剰なものへの抑制感がある。というか、そもそもの過剰なものへの欲求が余りない。このジャンルのアーティストとしては珍しいタイプではないか。
今回のライブも洗練度は高いが、決して過剰ではなかった。その辺のことも前のライブと比較して検証してみたかった。
音もそうで、歌ものへのこだわりと共に彼らの表現スタイルを特徴付けている。
そんな彼らの立ち位置をリアルに感じられる素晴らしいパフォーマンスだった。
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