雨の準備ということで、レインコートやカッパを買いに行かれる方も多いと思いますが、僕のお薦めはレインスーツです。
というか、本格的な雨になるとレインコートやカッパでは防ぎきれません。
10分とか20分の雨対策ならレインコートやカッパも有効ですが、野外フェスの場合は何時間も雨に降られ続けることになります。その場合、レインスーツでないと辛くなってしまいます。
レインコートやカッパですと、どうしても下半身が濡れてしまいます。長時間、濡れた状態だと身体も冷えてきますし、不快感も強まります。雨に濡れながらライブを楽しむならレインスーツが一番有効です。
雨のフェスと言えばフジロックが有名です。フジロックのレインスーツ装着率は9割を超えるような気がします。少し盛った数字かも知れませんが(笑)
何年もの厳しい雨体験から生み出された生活の知恵といえます。
昔はフジロックでもカッパやレインコートの人も見かけましたが、最近はほとんどがレインスーツです。
少し雨がパラつくと、さーっと参加者のほとんどがレインスーツに着替える姿は壮観です。ロックフェスのプロという感じがします(笑)
少しでも雨に濡れないようにしないと体力を消耗してしまうのです。
これも昔は、雨になると濡れながらはしゃいで盛り上がる人もいましたが、今はほぼ絶滅しました(笑)
つまり、今のフジロックは雨体験のなかからサバイバルした人が支えるフェスになっているのです。
ロック・イン・ジャパンはフジロックほど環境は厳しくありませんが、雨になれば状況が一変する事は同じです。
レインスーツですと、小雨の場合は上着だけ、雨が強くなれば下も着るという柔軟な対応も可能です。
たいした雨でなくレインスーツが無駄になるかも知れませんが、それはとても幸運なことといえます。
これまで奇跡的に天候に恵まれて来たロック・イン・ジャパンですが、それだけに参加者の方も、我々運営スタッフも雨に慣れていないと言えます。お互いに万全の準備を心掛けましょう。
写真は10年以上に渡って雨のフジロックを乗り越えて来たレインスーツに身を包む、渋谷陽一63歳の勇姿です。