僕たちがCOUNTDOWN JAPAN 14/15で目指したもの
2015.02.26 20:24
今回のカウントダウンは各日45000人、4日間トータルで18万人という空前の規模となりました。
参加していただいた方はリアルに感じていただいたと思いますが、45000人の熱気が生むエネルギーと高揚感は破格で、アース・ステージのビジョンに映る人の波は、今まで見たことのない迫力でした。
今回のカウントダウンで僕たちが一番のテーマとしたのは、スケールの拡大がしっかりとフェスのエネルギー拡大に繋がるということでした。その象徴がフェスで最大のキャパとなるアース・ステージの在り方です。
参加者全員の45000人が集まっても収容可能なアース・ステージは本当に巨大なものになりました。
しかしステージは人が収容できればいいというものではありません。そこでライブの高揚感が生まれなければ駄目です。
ライブの高揚感が生まれるには、音楽が最高の状態で鳴らなければ駄目です。
僕たちは、このアース・ステージを最前列も最後列も同じ音が鳴り、何処からも視覚的な死角のないものにするべく1年間準備してきました。そして出来たのが今回のアース・ステージです。
3日目の前説でも話をさせていただきましたが、アース・ステージには客席からステージを観た時に、視線を遮るものがありません。
普通、あの規模のライブ・エリアだとピン・スポットを載せるタワーや、高く組まれたPAや照明のオペレーション・エリアがあります。
しかし今回のカウントダウンでは、どうしてもそうしたものを作りたくありませんでした。PAや照明のスタッフとの打ち合わせを何度も行い、出来上がったのが、あのアース・ステージでした。
PAや照明のオペレーションは、全て参加者の皆さんと同じグランド・レベルで行うことにしました。
ピン・スポットは全て柱と一体化させ、細いタワーに組みました。
それで何処からステージを観ても遮るもののない、あの巨大で解放感のある空間が出来上がったのです。
そしてもうひとつの大きなテーマは、入場と退場のオペレーションです。
屋内で45000人規模のライブを行うとなると、どうしても規制入場、規制退場、ブロック指定になります。そのオペレーションではフェスは成立しません。
45000人の人がストレスなく自由に入場でき、自由な場所でライブを楽しみ、ストレスなく退場できなくては駄目です。
ある意味、今回のカウントダウンの僕にとっての最大のテーマは、そのアース・ステージのオペレーションでした。
出入口の数、広さ、導線、サイン、ありとあらゆる要素を検証し、45000人が自由な場所で音楽を楽しみ、ストレスなく出入りでき、入場規制のない空間作りを目指しました。手応えのあるものが出来たと思います。
ただステージはひとつの道具に過ぎません。使う人が全てです。出待ち、場所取り、マナーを無視した勝手な行動が横行しては駄目です。
参加者の皆さんは素晴らしかったと思います。あのアース・ステージを最高の祝祭空間に作り上げてくれました。とても嬉しかったです。
45000人規模の屋内フェスは、きっと世界でも類例がないでしょう。そこで長時間のカウントダウン・フェスが行われたというのは本当に凄いことだと思います。改めて最高のパフォーマンスを見せてくれた参加者の皆さん、アーティストの皆さんに感謝します。
今年はより素晴らしいカウントダウンを目指したたいです。一緒に作ってもらえると嬉しいです。
さて今年はロッキング・オン、初めてのビーチフェスに挑戦します。ここ5年、皆さんに楽しんでいただいているジャパン・ジャムが、今年は幕張のビーチで開催されます。
5月の気持ちのいい空気のなかで最高の時間を過ごしていただこうと気合いを入れて準備を進めています。ロッキング・オンの作る初めてのビーチフェス、期待して下さい。
写真はステージから見たアース・ステージの客席エリアです。アーティストから見てもとても解放感ある空間です。
この素晴らしい装置が、あの数々の熱いパフォーマンスをうんだのです。