まだ幼さを残す少女の、どこか挑発的なポーズの彫刻だが、この彫刻が独自なのは布の服を着ているところだ。
そのことによって少女の存在感の生々しさは格段に上がる。当時、余りにも猥褻であると展示拒否されたらしいが、それだけのインパクトがある作品だ。
きっとドガはどうしても少女の彫刻に布の服を着せたかったのだろう。そのことによって生まれるフェティシュな官能性を、彼はこの彫刻で表現したかったのだ。
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