サマソニでポスト・マローンを観る。ポップ・ミュージックの原理原則と向き合う70分だった。タトゥーが増えていた。 2022.08.21 23:00 渋谷陽一の「社長はつらいよ」 2018年にフジロックで見た時、既に世界的に成功しているのにシンプルで仕掛けのない、地味なステージだなと思った記憶がある。だから世界的なスーパースターになった今、どんなステージになるか楽しみだった。しかし、やはりシンプルで仕掛けのないステージだった。照明が凝っていたり、火の演出はあったが、基本はステージに一人立ち、ひたすら歌うだけの70分。そこで浮かび上がるのは曲の力と歌の力。というか、それ以外何もない。それで勝つ自信がなければ、絶対にできないステージだ。そして曲の力と歌の力で見事、勝ってしまった。全世界のフェスでそうやって勝ってきているのだ。今、ポップ・ミュージックの大きな潮流は、そうなっているのだろう。メーガンも、何もないステージでDJと彼女だけという時間があった。ヤングブラッドも、ひたすら歌と肉体の動きのリアル押し倒すステージだった。音楽の力の筋トレをしている、そんなサマソニの2日間だった。最高だった。