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    フジロックでリゾを見る。

    フジロックでリゾを見る。
    リゾは切ない。いつもそう思う。
    ポップなパワー全開のモダンソウルのトップ・ランナーなのだが、彼女には独特の切なさがある。
    それは生きにくさに起因するものなのだろう。ライブだと、特にそれを強く感じる。言うまでもなく、聞き手の生きにくさと共振するからだ。
    今年のグラストンベリーの映像を見ると、今年は女子限定だったのではと思えるくらいの女子比率だ。そこで形成されている磁場が凄い。
    そこでのリゾは、とてもエモーショナルだし切ない。
    ボディポジティブのメッセージも、LGBTQの闘いも、彼女の表現に於いてとても重要なものだし、それは聞き手にとっても同じだ。
    フジロックに登場した彼女は圧倒的だった。何故かステージ近くまで行けてしまった。ビジョンの必要のない距離で体験する彼女のパフォーマンスは凄まじかった。今、最も旬で勝っているアーティストのショーのクオリティーの凄さを見せつけるステージだった。セーラームーン・パフォーマンスまであったし(笑)
    でも苗場のリゾもやはり切なかった。
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