コリーヌ・ベイリー・レイ

コリーヌ・ベイリー・レイ

何と書いたらいいのだろう。この凄まじい作品を前に、なんとか凄さを伝えようと言葉を探すのだが見つからない。
彼女は2008年に夫を事故で亡くした。言うまでもなく彼女は打ちのめされ、ライナーによると一年キッチンのテーブルに座っているだけの日々を過ごしたらしい。
一年が経ち、彼女はアルバムを作る事を決意し、2010年にそれが僕たちのところに届けられた。
予想された暗さや重さはなく、むしろ力強くポップな作品だ。しかし、作品の背景を知らないで聞いても、どの曲からも溢れる悲しみの感情を感じるはずだ。それは洪水のように曲から溢れ出て来ている。
ただこの作品が素晴らしいのは、夫を亡くした妻のセンチメンタリズムではなく、人は誰でも死ぬし、どんなかけがえのない相手でもいつかは居なくなる、というところまでテーマが普遍化されているところだ。
今週の僕の番組でしっかり紹介するので聞いて欲しい。
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