ソロ活動20周年、通算10作目のフルアルバム。間違いなく大きな節目だし、多くの人々に祝福されて然るべきだろう。2月19日にリリースされるニューアルバム『Project K』で、KREVAは筆圧高いメッセージの数々を練り上げ、最先端の音楽的トライアルに向き合い、何よりも凄まじい熱量でラップしている。傑作だ。しかしはっきり言おう。ここにいるのはアニバーサリーの祝祭感を追い越してしまうほどの、今のありのままの、剥き出しの KREVAである。本作の制作時期は、活動環境の変化、そして母の他界というあまりにも大きな喪失と重なっていた。にわかには信じ難い集中力と精度でこのアルバムを完成させたKREVAには、これまでとはまた異なる凄味を感じずにはいられない。揺るぎない向上心ゆえに苦闘し、それでもなお敢然と前を向き続けるKREVAが、このインタビューからも伝わるはずだ。曲に導かれているというか、このままではいけないな、っていう気持ちがあったのかもしれない。何か変えなきゃなって
インタビュー=小池宏和 撮影=ROB Walbers(UN +PLUS UN)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋)
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