レトロリロンはポップスに革命を起こすバンドだ。
メンバー全員が音楽大学出身であり、シンガーソングライターとして活動をしていた涼音(Vo・AG)が、ひょんなことからmiri(Key)、永山タイキ(Dr)、飯沼一暁(B)とバンドを組むに至った。
昨年は“アンバランスブレンド”がSpotify公式プレイリストの「バイラルトップ50 – 日本」にチャートインするなど注目を集め、音楽家としてそれぞれに違うバックボーンを持つ4人の個性は見事な調和を見せ始めている。
内省的な自己との対話の先に生まれた『インナーダイアログ』、それを踏まえて社会とどう向き合うかを模索した『ロンリーパラドックス』。その2作のEP作品に続き、1月にリリースされたばかりの最新作『アナザーダイバーシティ』は、EP3部作としての完結編。この作品では彼らの豊かで成熟したポップスが、現代社会における「多様性」という言葉に強烈なアンチテーゼを投げかける。
あくまでポップに、けれどクリティカルな言葉で核心をつく──これがレトロリロンの戦い方だ。いよいよ彼らの真のポップ革命が始まる。
インタビュー=杉浦美恵 撮影=伊藤元気(symphonic)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】革命ならとびきりポップに、アンチテーゼはしなやかに。レトロリロン、ついに覚醒!
2025.01.30 12:00