素晴らしい!
自らの才能でこれまでなかった歌とサウンドを生み出し、
それを発展させながら完成させ、
今ではそれを新しいポップミュージック/エンタテインメントにまで高めてしまった。前回観た時にはまだどこかアヴァンギャルドなことをやっている気負いを感じたが、もうそんなところに彼女はいない。
ST.VINCENTの一人の力でここまで来たのか、デヴィッド・バーンとの出会いがやはり大きかったのか、
それはよくは分からないが、
一人のアーティストがあっという間にこんな地点に立ててしまうのは驚異的だ。
「誰でも子供の頃はシーツで出来た山から自由に飛び立って外の世界を飛び回る空想をしたわよね。でもそれは現実にはならないって随分がっかりしたわ。でも、希望は絶対に絶対に絶対に捨てないでいましょう!」
序盤で彼女が言った通りの、そんなステージだった。
素晴らしかった。