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    キング・クリムゾン、12年ぶりの来日公演を観た!

    キング・クリムゾン、12年ぶりの来日公演を観た!
    いま観終わったばかりで、さあ何をブログで書こうかと考えているのだが、
    先鋭的な最新アーティストのライブを観た時と同じテンションで書こうとしている自分にちょっとびっくりする。
    だってこのバンドは僕が7歳の時にデビューして、その当時デビュー・アルバムがビートルズをチャート1位から蹴落としたという、歴史上のバンドなのだ。
    ノスタルジーで語っても少しもおかしくはない。むしろその方が自然だ。
    でもキング・クリムゾンのライブにはノスタルジーはなかった。
    プログレッシヴの、オルタナの、エクスペリメンタルの極致のような緊張感があった。

    しかもセットリストは大盤振る舞いと言ってもいい、代表曲のオンパレードなのだ。
    でも往年のバンドのヒットパレードを聞かされた印象は全くない。
    現役のエクスペリメンタル・バンドの、スリリングなライブそのものだった。

    ロバート・フリップは昔から椅子に姿勢よく座ってギターを弾く。
    荒々しく獰猛なフレーズもどこか冷静に奏でられ、情緒的なフレーズもどこか客観的に奏でられる。
    変拍子も不協和音もフリーインプロも、
    アーティスト・エゴの発露と言うよりは、諸行無常の響きがある。

    キング・クリムゾンにはそうした禅や仏教のような趣があって、
    そこが、キリスト教的世界観の百貨店のようなプログレ界の中で特異であり、個人的にも好きな部分だった。
    イエスやピンク・フロイドの今のあり方との違いを見ても、
    今回のライブのストイックさを見ても、
    「クリムゾンは仏教的」という当時からの印象はあながち間違いでもなかったと思った。
    追加公演のチケット買ってもう一夜、観に行こうかな。
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