湘南乃風のツアー・ファイナル公演を観た

湘南乃風のツアー・ファイナル公演を観た

ステージの上からお客さんに向かって熱いことを言うアーティストはいくらでもいるけど、
湘南乃風の言葉、歌は「熱い」を超えている。
もはやお客さんに向けての言葉ではなくて、家族や親戚、地元の後輩に向けた言葉のように、
どうにかして相手の力になろう、生きる糧になろう、助けになろうという願いが込められた言葉だけが歌とMCで届いてくる。
そして、汗と涙にまみれたそんな渾身の言葉にふさわしい、逞しいビートとオープンで優しいメロディーが全員を一つに束ねて持ち上げる。
もはやレゲエ・シーン、ヒップホップ・シーン、J-POPシーンの中での立ち位置、なんてことは関係のない、
日本の風土に根ざしたオリジナルなカルチャー・コミュニティーを築き、
それを大きく育てながらアップデートし続ける湘南乃風。
1つの時代とともに使命を果たし終えるのかも、と思ったりもした時期もあったが、
これから、より普遍的な存在になっていくということを確信させてくれるステージだった。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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