シガー・ロスをフジロックで観る

シガー・ロスは最新バージョンになっていた。
オーロラや星雲のような、ハイテクな映像とライティングが飛び交い、それが曲ごとにデジタルに変化していく。
以前も美しいステージ演出だったが、あくまでもアナログでオーガニックだった。
今回は違う世界観にアップデートされている。



サウンド的にはアルバムごとに明確に進化し続けているシガー・ロスだが、
ライブに関してはある意味「保護種」のようにひたすらそのままであり続けることに意味があり、
彼ら自身もそういう価値観を持っていると思っていた。
でも違った。
今回のフジロックのグリーンステージのシガー・ロスのライブは完全に2016年バージョンだった。

そうしたステージ演出によって何が浮かび上がったか、
それはシガー・ロスの音と声の人間的な奇跡のような美しさだった。
感動で胸が苦しくなるほどだった。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事