米津玄師を幕張メッセで観た

初の武道館から10か月ぶり、「米津玄師 2018 LIVE / Flamingo」、幕張メッセ2days。

武道館ではアルバム『BOOTLEG』がメインで、「灰色と青」での菅田将暉とのデュエットによるクライマックスが印象的だったが、今回のメッセでは早くも「それ以降」を見せるライブだった。
曲目という意味でもそうだし、パフォーマンスも、演出も、次へと進化していた。(明日もあるので具体的には書けないのがもどかしいのですが)

僕は、大ヒット・シングル「Lemon」の次にこれほどクセの強い楽曲「Flamingo」を出してくる自由さこそが新時代のポップスター・米津玄師の斬新さであり、それは今あらゆるエンタメの中で「J-POP、ぬるくない?」と思われかねない状況においてとても重要なことだと思う。

新曲だけに限らず、アルバム『BOOTLEG』の曲もそれ以前の曲も、一曲一曲しっかりとビートやアレンジがバージョンアップ/パワーアップされていて、歌も、ちょっと驚くぐらいに表現力と強度が増している。
そしてそれらをアウトプットする際の、ビジュアルやファッション、演出も含めたセンスが海外とほぼ同次元で、そこも観ていて嬉しくなる。

人間・米津玄師のリアルな物語、その現在地を表現者・米津玄師が進化しながら描いていく。
米津玄師のライブは、いつもその最新チャプターだ。
真に刺激的なライブだった。(山崎洋一郎)


10月30日発売のロッキング・オン・ジャパンに米津玄師のロング・インタビューを掲載します。
シングル「Flamingo / TEENAGE RIOT」について、今の米津玄師について、たっぷりと語ってくれました。
お楽しみに。
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