通算10枚目のオリジナルアルバム。前作『リヴスコール』では、《僕は今無力だ》(〝世界中に花束を〟)、《立つ尽くすあなたの為/今何ができるのだろう》(〝シリウス〟)と悩みながらも、3・11以降の世界で、生きることを力強く肯定した彼らだが、その先の答えがはっきりと出たのが今作だ。4人それぞれの個性が炸裂する、さまざまな色の全13曲が収められているが、どの曲も一貫して、「希望」を歌う。不格好でも前を向き《生きて生きて生きて生きて生きよう》と高らかに宣言する〝ビリーバーズ〟、絶望もあれば必ず希望もあると優しく歌う〝サナギ〟、そして、すべてを浄化するような光に溢れた〝シンメトリー〟。前作リリース後のツアーは全35公演に、東北3ヶ所の追加公演というかなりのロングツアーだった。そこで多くの人にアルバムのメッセージを伝えられたという手ごたえから、次は、より聴き手を鼓舞するものを作りたいという思いが生まれたのではないだろうか。今作では、「希望」で暗闇を照らし、一緒に進もうと手を取ってくれる、道標になるような音楽が鳴らされている。力強くも優しい1枚。(塚原彩弓)