『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
SNSでは隣の芝生どころか地球の裏側まで見えて、更新される情報の波にAIまで加わり、世界は目まぐるしく進んでいく。そんな忙しない現代のスピード感を、いまみれんのメジャーデビュー曲“休もう!”は、性急でパンキッシュなサウンドに落とし込む。失恋、金欠、自己嫌悪……絶望のありったけを隠さず、強がりとユーモアに変えて歌う。ダメな自分を励ますために、ダメなまま歌う。そんな開き直りがもはや気持ちよい。メロディの疾走感に掻き立てられながら聴けば、音の風圧で身体ごと、気づけば一歩踏み出しているような肯定感を浴びる。23歳、双極性障害を抱えるシンガーソングライター・いまみれんが一貫して歌うのは、誰しもが抱える弱さや欲望。時には豊潤なメロディに乗せて、時には衝動のままに掻き鳴らされるその叫びは、どこまでも個人的なものでありながら、だからこそ私たちの潜在的な劣等感や孤独を掬い上げる。極上の音と言葉で人間のどうしようもなさを歌う、時代が求めるグッドソング製造機。注目必須だ。(成瀬諒花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年10月号より)どうしようもなさを隠さない、だから強い
いまみれん『休もう!』
発売中
DIGITAL





