昨年11月の〝奇跡の来日〞から早6ヶ月、再びサー・ポールが日本の地を訪れるわけだが、本作はそれを祝した昨年の傑作『NEW』の記念盤である。ということで、今作の目玉は初回盤にはなかった付録DVD。この内容がまた豪華で、まず昨年、東京ドームのパフォーマンスが2曲、まるまる収録されているので、実際に行った人も行けなかった人も必見だろう。それにPV2本とドキュメンタリー2本がついてくる。特に『NEW』の制作過程をおいかけた『サムシング・ニュー』(47分)はかなり興味深い。作りは実にシンプルで、ポール自身、および10年以上も活動を共にしている現在のメンバーたち、そして『NEW』を手掛けた4人の若手プロデューサーたちの発言をもとに構成されているのだが、そこで浮き彫りになっているのはあまりにも完璧なゆえにわけのわからないポールの超人っぷり。天才ソングライター/天才音楽家で、記憶力が抜群で、ワーカホリックで、知的好奇心が旺盛で、しかも人間的にめちゃくちゃ性格が良いという……。すごすぎる。近しい人たちも笑顔の裏に「だから困るんだよなあ」という感じで語ってるのが微笑ましい。(内田亮)