不滅の純情

家入レオ『miss you』
家入レオ miss you
10代の頃の家入レオはジャンヌ・ダルクのようだった。愛を手に入れるために、自分らしく生きるために、凛とした瞳で真っ直ぐ前を向いて闘っていた。その姿には気高さを感じていたほどだ。だけど最近の彼女の歌には、もっと生々しい息吹が芽生えている。二十歳を迎える前にリリースされたシングル『純情』では、周りに存在する大事な人を守り抜いていくと覚悟を決め、次のシングル『Silly』では、なぜ愛が欲しいのか、愛以外に胸の空虚を満たしてくれるのは何なのか、迷い、その迷える思いを素直に歌にした。愛の尊さも残酷さも知ってしまった今、完璧に満たされることがすべてではないと歌い始めたのだ。今回のシングル『miss you』でも、《ひとつ 知るたびに ひとつ ぼやけてゆく》という歌詞を綴っている。経験を積んだからこそ深まる闇。しかしミディアムなポップ・ロック調のサウンドのなかに響く家入レオの歌声は、とても柔らかい。大人になるのは苦しいこともあるけれど、《信じることを 恐れずに進みたい》。自分と対話し、内情を赤裸々に吐露してきた家入レオのリアルな心情がここにある。(石井彩子)
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