女性ヴォーカル、キーボード、ピアノ(キーボード)、ベースの3人で、ドラムスはサポートのようだ。ギターも鳴っているがサウンドの組み立てはキーボード中心。
まったくのノーマークで今回初めて聞いたのだが、いきなり英プログレの大御所バンド、イエスの楽曲を思わせるキメの一節が登場する1曲目“光と影の間”で一気に引き込まれてしまった。ポストロックとプログレとマスロックを融合してボカロP以降のスピード感と密度でぐいぐいと加速していくような、そのダイナミックでドラマティックなグルーヴ感は新人離れしている。
2011年の結成というからキャリアはあり、技術的には申し分なく、緻密に構築された演奏はライヴ映えしそう。歌ものポップスとしては、メロディにもう一押し、ヴォーカルにもう少ししなやかさがあればと思うが、そこらへんは追い追い身につけていけばいいでしょう。要注目。(小野島大)