結成10周年を迎えるThe Birthday。そのアニバーサリーイヤーの幕開けは、シングルの2ヶ月連続リリース。第一弾となる本作は、ラフに強烈にドライブするロックンロール “I Know”と、ギターリフが切なく胸を打つ“ダンス・ナンバー”の2曲を収録。わずか2曲でありながら、アルバム1枚聴いたのと同じくらいに受け取るものの質量が大きいシングルである。この2曲は、文字通り表と裏、対をなす1つの物語のように存在する。《俺は知ってるぜBABY/なんでもありの自由なWORLD》(“I KNOW”)と不敵に歌いながら、《「死にそう 恋い焦がれて 死にそう」》(“ダンス・ナンバー”)と、急き立てられるようになおもそれを求め続ける。「知っている」のだ、思い描いた素晴らしい場所に行き着いたとしても、そこに答えなどないことは。それでも焦がれて焦がれてどうしようもなくて、迂回も円熟も達観もできない純粋で愛おしいロックンロール。ダメだ、夜一人で聴いていると泣けて泣けてしょうがない。だけど、これがライヴで演奏されるととてつもなく痛快だってことも、私たちは「知っている」のだ。(杉浦美恵)