2013年のクリスマスに結成されて以来まだ日は浅いのに、the HIATUSのツアーにサポート出演したり、主催イベントでBRAHMANやACIDMANなど剛腕バンドを招集したりと、ライヴハウスシーンで並外れた存在感を発揮してきたXmas Eileenが、またまたやってくれた。この2ndミニアルバム『WORLD COUNTDOWN』を一聴すれば、彼らが破格の求心力を持っていることに誰もが納得するだろう。ハードロックやメタルの轟音とEDMサウンドで破壊的なエネルギーを発しながら、途中にはラップやレゲエサウンドの色気のある開放感で魅せる “Keep on A・B・C・ing”。目まぐるしい展開で踊り狂わせるだけでなく、ラストのミディアムナンバー“Darling”では、《いつまでもそのままでいてね》《死までボクの側いてね》《死ぬまでボクの側いてね》とまっすぐに愛を歌っている。白い覆面で相変わらず表情は見えないが、普遍的なロックを鳴らし、「君たちの何かを変えてやるよ」と昂然と胸を張るメンバーの意志が肌で感じられ、嬉しくなってくるミニアルバムだ。彼らが2016年のロックシーンを席巻することは間違いない！（石井彩子）