サマソニで必見のブルース・ロック

エル・キング『ラヴ・スタッフ』
エル・キング ラヴ・スタッフ
R.L.バーンサイドらを抱えるブルース・レーベルのファット・ポッサムからデビューし、本格的なブルースをベースにしたロックを炸裂させる女性シンガー登場。両親はモデルとコメディアンという芸能一家の出というが、ニューヨークで10代の頃からライヴ活動を続け、オーティス・レディングやエタ・ジェイムスを聴き込んでこの境地に至った模様。オープナーの“ホウェア・ザ・デビル・ドント・ゴー”はエルのエッジを全開にした素晴らしいナンバーで、自身の芸に賭ける意気込みを歌い込んでいてしびれる。シングル曲の“エクシズ・アンド・オーズ”と“アンダー・ジ・インフルエンス”は色恋のモチーフとブルース・リフを軸にするサウンドが特に際立って、エルの真骨頂ともいえる作風。中盤の楽曲はよりカントリー的な作りとなっていて、曲はバンジョーで書くというエルのスタイルをよく感じさせる。その中でもやはりシングルの“アメリカズ・スイートハート”はマムフォード・アンド・サンズを思わせる聴きやすさも伴う。日本盤は豪快なライヴ音源を含む既発のEPから全4曲を収録し、今のエルのすべてという内容。(高見展)
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