2月上旬からピアノ/ドラム/チェスターのヴォーカルなど謎解きのように少しずつ楽曲のディテールが公開されていたのに続いて「11月に4年ぶり来日公演決定」、「『ザ・ハンティング・パーティー』以来約3年ぶりとなる7thアルバム『ワン・モア・ライト』発売決定」の相次ぐ発表とともに配信リリースされた新曲“ヘヴィ”。21歳の新鋭シンガー、キアーラをゲスト・ヴォーカルに迎えた同楽曲では、『ザ・ハンティング・パーティー』で聴かせたギター・ロック回帰的なテイストから一転、聴く者の心の奥深くに潜むメランコリアの在り処を探り当てて、ひとつひとつ虚空へ解き放ち咲き誇らせていくような、至上のハイブリッド・ロック・オーケストラを繰り広げてみせている。
時にヘヴィ・ロックを対象化した電子音の闇を構築しながら、時にはすべてのリミッターを取っ払って衝動の渦へ身を投げ―といった両極の振り幅の中で、着実にその音楽世界をハイパーに研ぎ澄ませてきたリンキン・パーク。モダン・ロックのテクスチャーが全世界的に進化を遂げる中、21世紀モダン・ロックの象徴たるリンキンが己の最進化形を真っ向から提示した1曲。(高橋智樹)