前作同様イギー・ポップ“ラスト・フォー・ライフ”(生の性欲、渇望)で幕を開けるが、今回はプロディジー・リミックス。何倍もパワー・アップした。以前の映画使用曲では、これとアンダーワールド“ボーン・スリッピー”が最も印象に残った。この盤のしめくくりは彼らの“スロー・スリッピー”。有名どころを挙げていけば、フランキー~“リラックス”、クイーン“レディオ・ガ・ガ”、クラッシュ“ハマースミス宮殿の白人”等々。そして、こういったヴェテラン以上に、ウルフ・アリスやヤング・ファーザーズら比較的若手によるトラックが強烈に印象に残る。つまり、素晴らしい。
解釈ってやつはひとそれぞれだが、ぼくにとって前作映画は「説教くささの対極」に位置する究極のアンチ・ドラッグ・ムーヴィーだった。さて、今回は? 楽しみだ!(伊藤英嗣)