で、今回のアルバムについてだが、高速ビート、きらびやかな上モノ、泣きのメロディの3拍子が揃ったDJ OZMA節が全面的に炸裂している。カケ声と手拍子のポイントを満載したシングアロングを呼び起こす楽曲群は、パーティー・チューンとしてだけでなく、コンパ・チューンとしても高性能だ。そんな曲達の他、hideの“ever free”のカバーを聴かせてくれるのも楽しい。フレーズや構成を原曲にかなり忠実なものとしつつ、軽快なダンサブルさが生み出されている。OZMAのいたずらっぽい声質のボーカルが、ものすごくハマっていると思う。
引退したDJ OZMAのその後の活動予定は不明だが、おそらく斬新なアイディアを暖めているのだろう。また新しい世界へと挑戦してゆくのか? 期待が早くも高まる。(田中大)