ゴシップのベス姐さんの意外なキュートさとか、ピーチズの知性と戦略とか――一見挑発的なパフォーマンスや強烈なキャラが目立ちがちな“新世代ライオット・ガール”の中でも、きっちりと残っていくタイプのアーティストには「裏側」がある。ファッションや勢いだけで音楽をやってない感じというか。オンナとしての勝負の土俵に乗らないがゆえの、確固たる信念がある。そういう面で見ると、彼女達はどうだろう? ロンドンとベルリンを拠点に活動するディスコ・パンクなガールズ・デュオ、ロボッツ・イン・ディスガイズ。ボディペインティングなジャケ写を観てもわかるとおり、挑発性は充分。サウンドはエレクトロクラッシュと80sポップとパンク・ロックをDIYのミキサーにかけたようなゴリっとした感触のもの。01年から活動を続けてきただけあって、その音が持つタフネスは確かなものだ。TV番組から注目を浴びたというプロフィールには正直胡散臭さを感じるけど、実は腰の骨の据わった二人なんじゃないか、という気がする。M11のキンクス“ユー・リアリー・ガット・ミー”のカバーなんか、かなり格好いい。(柴那典)