核となるのはともにディアンジェロのバンド、ヴァンガードを務めたベースのピノ・パラディーノ、ギターのイザイア・シャーキー、キーボードのクレオ・サンプルで、ここに多数のアーティストが加わることで幅広いレンジのソウル・グルーヴが生み出されているという素晴らしい作品。なによりもこの中核バンドの面々が極上の演奏と聴きやすいポップの両面を見極めているところがすごすぎる。ヴァンガードに近い、どこまでもモダンなファンクを聴かせたかと思うと、“Black Hole”ではカリブやレゲエ的なビートを再構成した演奏に乗せて、アンダーソン・パークのカーティス・メイフィールドをも思わせるラップ風ボーカルが披露される。強烈なトラックが満載だ。やはりアンダーソンが参加するオルタナティヴ・サウンドを聴かせる曲もあれば、スラム・ヴィレッジのエルザイ参加曲もあり、このスペクトラムの幅が迫力だ。(高見展)
極上七変化のモダン・ソウル
クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ『クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ』
発売中
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核となるのはともにディアンジェロのバンド、ヴァンガードを務めたベースのピノ・パラディーノ、ギターのイザイア・シャーキー、キーボードのクレオ・サンプルで、ここに多数のアーティストが加わることで幅広いレンジのソウル・グルーヴが生み出されているという素晴らしい作品。なによりもこの中核バンドの面々が極上の演奏と聴きやすいポップの両面を見極めているところがすごすぎる。ヴァンガードに近い、どこまでもモダンなファンクを聴かせたかと思うと、“Black Hole”ではカリブやレゲエ的なビートを再構成した演奏に乗せて、アンダーソン・パークのカーティス・メイフィールドをも思わせるラップ風ボーカルが披露される。強烈なトラックが満載だ。やはりアンダーソンが参加するオルタナティヴ・サウンドを聴かせる曲もあれば、スラム・ヴィレッジのエルザイ参加曲もあり、このスペクトラムの幅が迫力だ。(高見展)