醍醐味のエレクトロニックなダンス・ポップは健在。加えて、初期ストロークス風のガレージ・ロックから、サイケデリックな陶酔感に包まれたディスコ〜ハウス・トラックまで多彩な振り幅を見せるサウンドが本作の特徴だ。随所で耳を引くアコギの音色も印象的で、完成度は高いが、どこかレイドバックしたモードも窺わせるチルな音作りが心地よい。メンバーの3人は現在ロンドン、LA、オスローと離れて暮らしているそうで、そうした距離感がバンドのクリエイティブを再セットするうえで功を奏した部分もあるのかもしれない。ちなみに、ベーシストのトードは昨年、“ダフト・パンク・ミーツ・プログレ”とも謳われた別ユニット、イミテーティング・エアロプレーンズとしてデビュー。グルーミーな⑦が刺さったひとはぜひ。(天井潤之介)
10年選手が魅せる高みと深み
ザ・ウォンバッツ『ビューティフル・ピープル・ウィル・ルイン・ユア・ライフ』
発売中
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醍醐味のエレクトロニックなダンス・ポップは健在。加えて、初期ストロークス風のガレージ・ロックから、サイケデリックな陶酔感に包まれたディスコ〜ハウス・トラックまで多彩な振り幅を見せるサウンドが本作の特徴だ。随所で耳を引くアコギの音色も印象的で、完成度は高いが、どこかレイドバックしたモードも窺わせるチルな音作りが心地よい。メンバーの3人は現在ロンドン、LA、オスローと離れて暮らしているそうで、そうした距離感がバンドのクリエイティブを再セットするうえで功を奏した部分もあるのかもしれない。ちなみに、ベーシストのトードは昨年、“ダフト・パンク・ミーツ・プログレ”とも謳われた別ユニット、イミテーティング・エアロプレーンズとしてデビュー。グルーミーな⑦が刺さったひとはぜひ。(天井潤之介)