次なる「色」はどう混ざる?

KEYTALK『Cheers!』
2018年07月18日発売
SINGLE
KEYTALK Cheers!
アルバム『Rainbow』からわずか4ヶ月というスパンでリリースされる14thシングル。作詞作曲・首藤義勝(Vo・B)の表題曲は、“Rainbow road”(『Rainbow』収録曲)でやっていた直球のメロコアにKEYTALKらしく楽しい要素を掛け合わせたイメージだろうか。熱血の2ビート、メロコアの作法を守りつつ時にはそこからスルッと逸脱するギター、ほぼ1:1の分量で振り分けられたツインボーカルの火花散る温度感。C.C.レモンオリジナルソングとして書き下ろされたこともあり、どこまでもポジティブな、最高に元気の出る仕上がりだ。

カップリングの“東京シネマ”は赤十字運動月間ショートムービーのタイアップ曲。歌詞はバンド内唯一の首都圏外出身者・寺中友将(Vo・G)の目線が活かされた内容になっていて、特に2番Aメロが秀逸。その2行があることによって“Cheers! ”のほうの聞こえ方がまた変わってくるのだ。タイアップの制約下でも自らのチャームポイントを打ち出し、シングルとしての作品性も守ってみせる、このバンドのプロ意識の高さに唸らせられた。(蜂須賀ちなみ)
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