2014年にはNINとサウンドガーデンのツアーに帯同するはずだったのを「解散しました」とかブッこいてキャンセルしたのも素知らぬ顔で、翌年しれっと活動再開、ビョークをフィーチャーしたアルバムをはじめ怪作を次々と発表してきたデス・グリップス。
昨年にはフジロックのホワイト・ステージで、オザケン待ちの観客をたじろがせる強烈な音圧とパフォーマンスをぶちかましたことも記憶に新しい。順調なリリースが続くなか発表された本作は、ジャケの気持ち悪さとは裏腹に、けっこう聴きやすい仕上がりになった印象。トゥールのジャスティン・チャンセラーや、ベックのバックでこすっていたDJスワンプといったゲストが参加したこともあってか、ひたすら過激さに圧倒されて唖然としてしまうだけでなく、しっかり盛り上がれる内容だと思う。要するに、必聴ということ。(鈴木喜之)
デス・グリップス『イヤー・オブ・ザ・スニッチ』のディスク・レビューは現在発売中の「ロッキング・オン」9月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。