形を持たない「心」の描き方

androp『Koi』
発売中
SINGLE
androp Koi
andropを表わす漢字一文字とは?」と問われたら「光」を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。メロディやハーモニーはもちろん、複雑に揺れ動く残響、立体的に配置する音の数々、多彩な音色なども緻密に組み合わせて、「ムード=無体物」をダイナミックに躍動させることに長けているこのバンドの音楽は、形はないのに我々の感情を激しく動かす眩しい日差し、星の瞬き、焚火の炎の揺らめき、繁華街の妖しいネオンサインなど、「光」のイメージに、とても近い。そして、この持ち味がラブソングという形で存分に活かされているのが“Koi”だ。映画『九月の恋と出会うまで』の主題歌であり、この物語を踏まえて書き下ろされたこともあってか、今までのandropにはなかったくらいのストレートさで恋する気持ちが描かれている。「大切に思っている人は、自分にとって一体何なのだろうか?」という自問自答を経て、揺るぎない確信へと向かって行く様が、神々しい光のようなエネルギーを伴って迫ってくる曲だ。andropのラブソングの代表曲として、ファンに深く愛され続けるに違いない。(田中大)
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