バックには、かつてキャプテン・ビーフハートに在籍し、その後もフランク・ブラックをはじめ一筋縄ではいかぬ人脈に関わってきたエリック・ドリュー・フェルドマンや、新譜が待ち望まれるオートラックスの素晴らしい女性ドラマー=カーラ・アザールらが参加。ついでに書くと、今回ジョシュ・クリングホッファは不参加なので、表題の「過ぎ去った男」というのは彼のことか?と妄想したが、このタイトルは“シックスティーン〜”や“ザ・チェアー”などと一緒にジョンが先に決めたもので、その言葉を手がかりにポーリーが歌詞をつけたとのこと(邪推御免)。
そしてPJハーヴェイは、これほどの傑作も「ひとつの通過点に過ぎないわ」と言わんばかりに、ex.バッド・シーズのミック・ハーヴェイをチームに加え、早くも次の作品へと取りかかっているそうだ。(鈴木喜之)