力みとは無縁の豪力

ユニコーン『TIME-TO-MORE』
発売中
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ユニコーン TIME-TO-MORE
源平時代最強の武将と称されるという源為朝(みなもとのためとも)をアピールしたいとしたゆかりの町・佐賀県上峰からのオファーを快諾し、リリースにツアーと獅子奮迅の働きを見せた2019年を経たユニコーンが、2020年唯一のリリースとなる新曲として仕上げた。という背景からして一筋縄にいかない彼ららしさが満点で頬が緩むのだが、そんな愉快さを楽曲の魅力が当然のように上回っているのがまたすごい。タイトル以外にも「ためとも」と空耳するフレーズをふんだんに散りばめ押韻していくリリックの展開力も優れているが、何より巨大な日本刀をぶん回しているかのように豪快にうねるグルーヴの快楽性がとんでもないことになっている。とりわけ、ロケットが如き勢いでカッ飛ばすスネアによってアンサンブルにぶっとい柱を据えるドラムが今回のMVPか(川西は曲中盤におけるラップパートも担当!)。ロックンロールと遊び心の相性の良さも5人の地力の高さも重々承知しているつもりだったが、こんなにも楽しそうに、これほど圧巻の飛距離を叩き出されると、やはり驚きを禁じ得ないものがある。(長瀬昇)

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