タイトルどおりMV集の第3弾だが、収録作品の数がシリーズ最多を誇るのみならず、内容の質量もいちいちえげつない。どういうことかと言うと、
UVERworldはYouTube文化の成熟と呼応して、濃密なショートフィルム仕立てのMVの数々を制作したり、『UNSER』期にはメインのMVとは別に
TAKUYA∞がディレクションしたMVをインスタグラム上で公開したりと、映像プラットホームの可能性に挑むような活動を行ってきたからだ。胸熱な“WE ARE GO”から爆笑ラップバトルの“DIS is TEKI”へと繋がる連作もきっちり押さえてある。スタジオライブMVの生演奏には、通常のライブとは一味違った実験室のような緊迫感が漂っていて、前作に収録されなかった“別世界(Live at Avaco Studio 2)”の素晴らしさには痺れた。なお初回生産限定盤には、19年TAKUYA∞生誕祭@横浜アリーナの模様を収録。東京ドームでは披露されなかった“ConneQt”が絶品。Crewが肩を組んで大合唱する“MONDO PIECE”では、この光景が一刻も早く戻ってくることを願わずにいられない。(小池宏和)
『ROCKIN'ON JAPAN』6月号より