前評判通り、ギター・サウンドがこれまでになく大フィーチャーされた『LOtUS』と、“ミネアポリス・サウンド”を簡略化したタイトルの『MPLSoUND』には、オールド・スクールのプリンス・サウンドが散らばり、また最後の1枚『Elixer』は、彼の作品ではなく、彼がプロデュースしたブレア・ヴァレンテのR&Bアルバム。3枚の中では、『LOtUS』の完成度が一番高く、特にPファンクが炸裂、パーティ・モード全開の“Feel Good, Feel Better, Feel Wonderful”から、同じくファンク色の強い“Dreamer”、“Wall Of Berlin”で鳴り響くプリンス最新モードのギターが浴びられるだけでもファンなら十分11.99ドルの価値ありかもしれない。『MPL』は、彼が全部楽器を演奏し、シンコペーション・ドラム・マシーンを投入したエレクトロ・ビートには80年代ファンクが色濃い。セルマ・ハエックについて歌った歌詞の曲などもあり、プリンスの遊び心がふんだんに味わえる内容になっている。スーパーの特売で買ったようなシチュエーションではあるが、滲み出るスタイリッシュさは、さすが高級ブティックのステイタスを誇るプリンスならでは、と言えるかも。(中村明美)
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プリンス『『LOTUS FLOW3R/MPLSOUND/ELIXER』(輸入盤)』
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前評判通り、ギター・サウンドがこれまでになく大フィーチャーされた『LOtUS』と、“ミネアポリス・サウンド”を簡略化したタイトルの『MPLSoUND』には、オールド・スクールのプリンス・サウンドが散らばり、また最後の1枚『Elixer』は、彼の作品ではなく、彼がプロデュースしたブレア・ヴァレンテのR&Bアルバム。3枚の中では、『LOtUS』の完成度が一番高く、特にPファンクが炸裂、パーティ・モード全開の“Feel Good, Feel Better, Feel Wonderful”から、同じくファンク色の強い“Dreamer”、“Wall Of Berlin”で鳴り響くプリンス最新モードのギターが浴びられるだけでもファンなら十分11.99ドルの価値ありかもしれない。『MPL』は、彼が全部楽器を演奏し、シンコペーション・ドラム・マシーンを投入したエレクトロ・ビートには80年代ファンクが色濃い。セルマ・ハエックについて歌った歌詞の曲などもあり、プリンスの遊び心がふんだんに味わえる内容になっている。スーパーの特売で買ったようなシチュエーションではあるが、滲み出るスタイリッシュさは、さすが高級ブティックのステイタスを誇るプリンスならでは、と言えるかも。(中村明美)