ソロデビュー20周年を迎えた
YUKIの、アニバーサリーイヤー第1弾を飾るEP。アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』のオープニングテーマ“鳴り響く限り”を皮切りに、“パレードが続くなら”“ハンサムなピルエット”が収録されており、「踊る」というテーマが見えてくる。アニメと向き合ったところも大きいだろうけれど、彼女自身の今と重ね合わせると「これからも踊り続ける」という意志表明とも思えてならない。EPのタイトルや、ジャケットの自然体な笑顔からも、雄弁なメッセージが感じ取れるのだ。
EPとしての統一感はありながらも、一曲一曲の彩りは様々。“鳴り響く限り”は、《命が 鳴り響く限り》という熱い歌詞と、伸びやかでキュートな高音がみずみずしい。一方で“パレードが続くなら”は、艶やかで落ち着いた歌声を聴かせている。“ハンサムなピルエット”は、口ずさみやすい温度感だけれど、バレエ用語など飛び道具はたっぷり。まさに、踊るようにしなやかに変幻自在の表現を魅せてくれるのだ。音楽のステージで、20年以上も私たちをときめかせるプリンシパルの実力が凝縮された一枚。(高橋美穂)
『ROCKIN'ON JAPAN』7月号より