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やっぱり、BLUE ENCOUNTが歌う青春は珠玉だ。切ないアルペジオのイントロから疾走感溢れるサビに繋がり、心の中に眩しい夏が広がっていく。ダークなメッセージを孕む曲もアグレッシブなアレンジの曲も幅広くこなす一方で、今なおこれだけの直球を投げられるのがブルエンの強みだと改めて実感する。とはいえ、もうすぐ結成20周年&辻村勇太(B)がアメリカに旅立つという経験を経ている彼ら。《君を悲しみから遠ざける力など持ってないけど/誰より近くで それを一緒に受け止める覚悟は持ってる/出会えたからには後悔させない》と、未来を見据えて断言する強い言葉は、今だからこそ歌えるメッセージに違いない。さらに、アマリリスの花言葉は、「誇り」と「臆病な心」(ついでに「おしゃべり」も)とのこと。身につけた強さと、変わらない青さを持つ彼らにぴったりだ。一方、カップリングの“ghosted”は失恋のリリックが乗ったポップパンクで、懐かしさとルーツ愛たっぷりな大人の青春が心に沁みる。(後藤寛子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋)
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