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2ヶ月連続リリースの第2弾として届けられる新曲は、9月にリリースされた“タイムマシンにのって”に続き、優しさと多幸感であふれる軽快なナンバー。“独占愛”や“愛してみてよ減るもんじゃないし”のように恋愛の駆け引きや泥沼――いわゆるダークサイドを描く楽曲もねぐせ。の欠かせない味のひとつだが、夜ではなく朝や昼を舞台に描かれる彼らの楽曲には「恋」よりも「愛」が滲んでいて、太陽の日差しがもたらす幸福感やまどろみを感じずにはいられない。ゆったりとしたイントロから始まり、メロディはどこまでもキャッチーで軽妙だが、楽器陣の動きはユニークで、りょたちの歌に合わせてコロコロとフレーズもリズムも音色も変えていく。2番Aメロのあとに差し込まれる2度目の《しんどくて何も出来ない日があってもいいんだゼ!》が高らかに歌われ、ボーカルに呼応するように鳴くギターが愛おしく響けば、凝り固まっていた心は完全に解きほぐされる。この歌を必要としているすべての現代人に、届いてほしい。(竹内ほのか)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年12月号より抜粋)
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