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「Coachella」でも「人間と人間のエネルギーがぶつかった時に起こる火花とはなんたるか」を表現し尽くした、新しい学校のリーダーズ。アルバムとしては5年ぶりとなる『AG! Calling』は、yonkeyが全11曲中6曲で手腕を振るいながら、近年ではカニエ・ウェスト『DONDA』などに携わったデム・ジョインツや重要作『SNACKTIME』を手掛けたマニー・マークらがプロデュースに入る中で本人たちも制作に参加。響きが面白い日本語や和楽器、チップチューン的音色を混ぜながら音数を削ぎ落とし、隙間から4人のエナジーがどばどばと迸る楽曲たちは、日本からしか生まれ得ない、そして新しい学校のリーダーズにしか表現できない、グローバルヒットミュージック誕生の可能性を確かに感じさせる。本作の楽曲が加わった新しい学校のリーダーズは、あらゆる歯車がガチッと噛み合って、人種を問わず全目撃者たちにさらなる衝撃を与えられる状態にあるように見える。その無敵状態で世界の音楽シーンで革命を起こし続けてほしい。(矢島由佳子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年7月号より抜粋)
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