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《どうせ 明日も明後日もまた/一発逆転は ないけどね》の一節は、文字だけなら後ろ向きな諦めに思えるだろう。《目の前で信号は赤になり》《前髪は/上手く決まらない朝》など、2番まで日常のままならない瞬間が畳みかけられるが、不思議と気分は暗くならない。その理由は、マイナスな感情を悲劇にさせない、跳ねるようなたく(Vo・G)の歌い方とアンサンブル、ポップなメロディが有機的に作用しているからだろう。特に後半、《目を瞑って 息を吸えばほら》で音数が減ってから、再びストリングスが参加し景色が開ける展開の変化は鮮烈だ。「マイナスの日常」の中にある《街の音色 朝焼けの香り/コーヒーの味と君の色味》といった「小さな幸福」に視点を転換させてくれる。berry meetの音楽には弱さを知るからこその優しさが宿っている。少し嫌なことがあった日こそ、この曲を聴いて街へ出向いてほしい。彼らの色彩感のある音像が、うつむいたあなたに寄り添い、前を向く力を与えてくれる。言葉と音が合わさるからこそ生まれるベリミのエネルギーを再確認させられた。(成瀬諒花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年6月号より)
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