フライング・ロータス『L.A. EP CD』
フライング・ロータスによる昨年の傑作アルバム『Los Angeles』からは、外部プロデューサーが多数リミキサーとして参加した「L.A. EP」シリーズが12インチで3作リリースされたのだが、これが需要にまったく追いつかない限定リリースで、早々に幻の作品となってしまっていた(一応iTSなどでは買える)。で、そんな状況を見てか3作のEPをコンパイルしてCD化。アルバムとの重複曲はカットして12インチ盤には未収のトラックも追加し、タイトルではEPとなっているが全21トラックの大ボリューム。ちなみにさっき確認したところでは、iTSでEP3作を揃えるよりも安いです。復活エレグラ・Warp祭りに向けて最高の着火アイテムだ。
その浮遊感のあるシンセ・サウンドとファットなビートという共通点、それにストーンズ・スロウでの関係もあって「J・ディラの後継者」と呼ばれるフライング・ロータスだが、ディラは間とタイム感で聴かせる直感型職人、フライング・ロータスは計算に基づいてギリギリまで音を詰め込む設計者、という大きな違いがある。そのフライング・ロータスの詰め込みっぷりを各リミキサーがそれぞれどう処理するか、が聴き所だ。(小池宏和)