堂々としたタイトルの向こう側に、達成感に満ちた3人の笑顔が見えるようだ。前のアルバムで、彼ら自身が「探していたものが見つかった」と語っていただけに、今作は予想しづらかったのだが、いつもの作品以上に、いつも接する3人からブレのない音や言葉が聴こえてきた。ロックを追い求める澄んだ思いを託したようなM1、ライブハウスのテンションがギューっと上がる様子が脳裏に浮かぶM2、真剣に対峙するからこそ湧き上がる怒りを感じるM3、吐露した弱さを繊細に表現したM4……と、一曲一曲から、喜怒哀楽の裸の感情が伝わってくる。そして私は、これこそ、どんな方程式よりも優れた、「最も聴き手に伝えられる方法」だと思う。彼らは元々ポップだったと言う人もいるかもしれない。しかし、今作で、ソングライティングのスキルと、積み重ねてきた経験や決意が、最もいいバランスで釣り合ったのではないだろうか。イーグルスのカバー“Desperado”も感動的な仕上がり。だけど彼らはならず者(Desperado)なんかじゃない。不器用なバンドマンであり、優れたアーティストだと断言したい!(高橋美穂)