日本のハードコアなシューゲイザー・ファンにはおなじみ(であろう)、Sonic Cathedral。ネオゲイズがトレンディになる前からロンドンを中心にサイケデリア~シューゲイズ礼賛の宴をひっそり繰り広げてきたこのクラブ・イベント、ヴェルヴェッツからマイ・ブラッディ・ヴァレンタインまで、新旧ガレージ・サイケの交流点として機能してきた。
イベントからレーベルも発足、SⅦB、カイトの単発シングル等、「音の伽藍」の名に恥じないリリースを続けてきたが、レーベル第1弾シングル(=ゲストで元ライドのマークが参加)の栄誉に預かった秘蔵っ子:タンバリンズのデビュー作がやっと到着した。じんじん痺れるギター、儚げに浮遊するボーカル……新しいことは何もやっていないが、完成されたスタイル/サウンドをきっちり踏襲した、秀逸なジャンル・ポップであるのは間違いない。以前ライブを観た時に印象深かったペイズリー・アンダーグラウンド系(しかもレイン・パレード!)の繊細&アーシーな味が消化不足で終わっているのはちと残念だが、ニヒルに飛ばすギターはスペースメン3やダンディ・ウォーホルズ好きのツボだろう。爆音で聴いてください。(坂本麻里子)