世界を熱狂させたオアシス復活の舞台裏を刻むドキュメンタリー映画『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』が、9月11日(金)に世界同時公開。日本でも2週間限定で劇場公開される。それに先駆けてベネチア国際映画祭でプレミア上映されることも発表された。セレブが煌びやかに集う場所で、ギャラガー兄弟がボートでどのように登場し、そろってレッドカーペットに立つのか。想像するだけで顔が緩んでしまう。16年ぶりの復活ツアー『Oasis Live ’25』は、昨年カーディフからサンパウロまで全41公演を開催。10月には東京にも上陸し、世界中のファンに史上最高のオアシスを刻みつけた。今となっては音楽史に残る出来事だが、再結成発表から初日を迎えるまで、本当に実現するのかという不安を誰もが抱えていたはずだ。そして初日、兄弟が手をつないで登場した衝撃の瞬間。自分が観る公演まで喧嘩しませんようにと祈りながら、2人が笑顔でステージへ向かう映像に一喜一憂したファンも多かっただろう。本作には、その断片の向こう側で起きていた、本当の復活劇が収められている。兄弟そろっては約20年ぶりとなるインタビューをはじめ、再結成までの舞台裏と、世界を感動に巻き込んだライブ映像で物語が綴られる。プロデューサーのスティーブン・ナイトは、「異なる種類の天才2人が、長い時間を経て再び一緒になった。それこそが物語」と語る。さらに、「分断と狂気に満ちた今の世界では、人々が和解や友情を求めている」と指摘し、兄弟の再会が時代にもたらした意味も強調した。そして「これはファンの物語でもある」と。監督のディラン・サザンとウィル・ラブレースは、リハーサルからツアー最終日までバンドに密着。リハーサルを30日間複数台のカメラで追い、ツアー中も世界各地の12公演をマルチカメラで撮影した。さらに、彼らを待ち続け、その歌を再び巨大な合唱へと変えた観客もまた、この映画の主人公だ。今年はW杯でも“ワンダーウォール”が大合唱となり、Spotifyグローバルチャートで1位を獲得するなど、その真価を改めて証明したオアシス。あの夢のような復活を、今度は大スクリーンで目撃してほしい。 (中村明美)
オアシスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。。
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