鮮烈なカーニバルが再び幕を開ける――U2、待望の15thアルバムより新曲をリリース!

鮮烈なカーニバルが再び幕を開ける――U2、待望の15thアルバムより新曲をリリース!
U2が、今年後半にリリース予定の9年ぶり15枚目の新作から、ファーストシングル” ストリート・オブ・ドリームズ”を発表した。ジ・エッジの高揚感あふれるギターリフとスケール感が印象的で、《すべての扉が開かれている》《夢のストリート》と歌う歌詞には、U2らしい希望と祈りが込められている。プロデューサーは長年のコラボレーターであるジャックナイフ・リー。アメリカの理想に夢を託してきたU2が、移民規制の標的ともなっているメキシコのストリートでMVを撮影したことも象徴的だ。ボノは新作を「抵抗としてのロックンロール」と表現しているが、それは対立をあおるのではなく、人々の団結を促す作品になるのかもしれない。ジ・エッジは昨年、「4人で同じ部屋に集まり、演奏することにワクワクしている。バンドの音とケミストリーを捉えたい。一緒に演奏すると、U2にしかない何かが生まれるから」と語っていた。リーも、「彼らは、一緒に演奏した時にしか生まれない力を再発見している。ここ数十年、これほどエネルギーに満ちた彼らの音は聴いたことがない」と証言している。最大の懸念は、ラリー・マレン・ジュニアが首の手術のため、2023〜24年のラスベガス・スフィア公演を欠席したことだった。しかしこうした発言からも、4人での本格的な活動再開がうかがえる。ボノは新作について、「ライブで演奏するための、騒々しく、雑然としていて、“理不尽なほどカラフルな”アルバムを作ろうとしている。ひどい出来事に抵抗する行為として、今も鮮烈なロックンロールを求めている」と投稿。さらに、「今こそカーニバルが必要だ。暗闇を蹴りつけてばかりではいられない。光をお互いやファンの中に見つけ、今いる場所だけでなく、これから行きたい場所も示したい」とも話していた。混沌と歓喜が同居する、希望と祝祭のエネルギーに満ちた新作が完成しつつある予感がする。そして今年9月25日は、バンド結成からなんと50周年にあたる。4人でいることの意味を改めて確認する今、その記念すべき日に何かが発表されるのかもしれない。期待して待ちたい。(中村明美)
U2の記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。
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