メタルを担って30年

アイアン・メイデン『ファイナル・フロンティア ミッション・エディション』
2010年08月18日発売
ALBUM
アイアン・メイデン ファイナル・フロンティア ミッション・エディション
近年、オルタナティヴ以降の文脈においても、ブラック・サバスだけでなく「アイアン・メイデンはアリだ」というムードが広がってきているのは感じていた。実際に前作はアメリカでも初めてトップ10に入るなどの成功を収めたそうで、デビュー・アルバムから30年目となる第15作も、ここにきて、いっそう多くの人々から歓迎されそうだ。

全10曲だが前作以上に長尺のナンバーが多くて、トータルタイムは76分超。さすがに2度続けて聴いたら疲弊してしまったものの、もはやCDフォーマット主体のリスニング形態に縛られることもない時代だし、めいっぱい入れておくから、あとは各自に合わせた分量でどうぞ、ということなのかもしれない。2枚組アナログ盤の曲順はチェックしてないが、実質2曲分の1トラック目から3曲目、以下4~6、7~8、9~10という割り付けだとして、その区切り方で向き合うのはかなり良い感じだという気もする。

音楽的には、ボーカルのこぶしまわしから、ギターのリフワークおよびソロ、そしてベースランと、鉄板のメイデン印がふんだんに盛り込まれていて、ハズしなし。(鈴木喜之)
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