やがて思い出を彩るメロディ

メイレイ『ザ・マスカレード』
2010年08月18日発売
ALBUM
メイレイ ザ・マスカレード
メイレイと言えば、デビュー・アルバム『デヴィルス&エンジェルズ』(07年)でのヒット曲“永遠のハーモニー”や、“フリークエントリー・ベイビー”などの、キラキラとしたピアノ・ポップ・チューンというイメージが強い。そんなキラキラと爽やかなテイストは残しながらも、スケールアップしているのが今回のアルバム。スケールアップと言っても、彼らの場合はそのポップ世界をより色濃く、そして拡大したという感じだ。時には現実から逃れたくて身を隠したり、本当の自分を出せないようなこともあるけれど、せめて音楽世界のなかでは本当の自分をさらけ出そう。『マスカレード』=仮面舞踏会というタイトルや楽曲には、そういう意味が込められた。美しいメロディやコーラス、アップビートなシンセ・ポップやギター・ポップ、ダンサブルな曲やメロウなピアノ曲など様々なアプローチで、魔法のような時を紡ぎあげている。ちなみに、ボーナス・トラックでクイーンのカバーを披露しているが、本編にもクイーンへのオマージュを表したような曲もあり。シアトリカルなポップ世界も表現する、バンドのタフさも増した。(吉羽さおり)
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