圧巻のラスト・アルバム?

ブライト・アイズ『ザ・ピープルズ・キー』
2011年03月02日発売
ALBUM
ブライト・アイズ ザ・ピープルズ・キー
ここ数年、ソロ名義でのリリースや、モンスターズ・オブ・フォークとしての活動が続き、ブライト・アイズ名義のニュー・アルバムは、いつのまにか前作『カッサダーガ』から4年ぶりということになる。

コナー・オバーストは、先に「ブライト・アイズという名義のもとで作品を出すのは、これで最後にしたい」と発言しており、おそらく近年の彼はずっと迷いの中にいたような状況だったのではないだろうか。やはりインディとしては前例のない規模での成功がジワジワとコナーにのしかかっていたのかもしれない、と改めて思う。実際にこれが最後になるかはわからないが、一時ブライト・アイズの看板を外して活動してみて、そして、その看板を下ろすと決心したことで吹っ切れたのか、今作では燃え盛る炎のような、本当に力強い音を聴くことができる。

アズール・レイの2人やカーシヴの面々といったサドルクリーク組はもちろん、M・ウォード、スプーンのブリット、ヤー・ヤー・ヤーズのニック、さらにジョン・マッケンタイアからエミルー・ハリスまで、USインディ界の錚々たる面々が参加。ぜひ聴いて欲しい大力作!(鈴木喜之)
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