「MASTER LOW」や「THE BEAT BREAKER」など、多様なバンド編成で圧倒的なパフォーマンスを見せるLOW IQ 01。今作は約3年ぶりのアルバム。アコギや鍵盤、ビートの転調や疾走感溢れるアレンジなど、今作も独自のセンスに溢れた曲が並ぶが、何といってもメロディが素晴らしい。胸の中の怒りや悲しみを引き出すようなハードコア・チューンの“DISAPPEAR”、どんな状況下でも前進していく逞しさが宿ったアップテンポなシングル曲“DIS IT”など、感情に寄り添う人間味のあるメロディが、今作ではより多彩に開花している。ステージではエンターテイナーとして常に熱く楽しいライブを繰り広げる彼だが、今作から伝わってくるのは楽曲のオリジナリティをストイックに追求するもうひとつの顔だ。《自分の居場所は、自分で作り出すんだ/そして綺麗な花を咲かせるんだ(和訳)》と彼が改めて表明する強い決意には、その両面をたゆまず磨いてきたいっちゃんのプライドと、これからも聴き手を楽しませてくれる頼もしさがある。長いキャリアを経ても高い士気を持ち続ける彼は本当にかっこいい。(奥山華代)